MAN / ERIKO NAGATA

MAN / ERIKO NAGATA

 

ビジネスとクリエィティビティがバランス良く共存でき、

自分自身がやりたい事、発信したい事がある人にとっては居心地の良い場所。

コネクションすらなかった外国人の私でも、チャンスがあった 。

 

一流ホテルの専属フラワーデザイナーを経て、ヨーロッパを中心に世界中の様々な都市でCreative Floral Designer として活躍。その後独立し、自身の会社 EriN Design International LLCの代表も務める永田絵梨子さん。東京やパリ、ハワイを拠点にキャリアを積み、2016年からNYへ渡米されています。

「独立をして、花装飾の仕事と撮影関係の仕事を主にしたかったので、ベースを東京か、ParisかNY の候補で考えていました。視察を兼ねてNYに訪れた時に可能性を感じ、直感で決意しました。」

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「本当は Paris に長く住みたかったのですが、独立する場所としては、ParisよりNYの方が、チャンスがあり、NYをベースに、アジアやヨーロッパにも発信できる場所なのでは、と思い決めました。」

沢山の都市で仕事をしてきた永田さんにとって、NYに来て良かったと思う事を伺いまし た。

「NYは、世界から各分野のトップの人達が集まっているので、自分とは違う分野でも、とても 良い影響を受けます。有名な偉大なアートや建築が街中にあったり、現代の新しいアートも溢れていたり、料理やファッションも世界から集まっていて面白い。また、コネクションすらなかった外国人の私でも、チャンスがあった。街にエネルギーに溢れているから、たくさんの刺激をもらえ、更に自分を奮い立たすことが出来ます。」

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NY に住む上で、皆さん口を揃えて大変だという事は、物件探しや引っ越しなどの住宅問題。永田さんもその一人…。

「NYの家、オフィスの物件を決めるのにとても時間がかかりました。自分のこだわりはある癖に、外国人なので不動産賃貸の審査が厳しく、良いと思った物件はたくさんの希望者が殺到するので何度も何度も逃しました。やっと、リノベーションした部屋に決まり、家賃が発生する日に鍵をもらって、気分を弾ませて部屋に行くと、中に誰かいるのです….。 恐る恐る中に入ると、塗装業者がまだペンキ塗りの作業をしていました。不動産屋に『こんなの有り得ない、住めない!』、と言って引っ越しはまた延長…。最初はなかなか落ち着きませんでした。」

日本とアメリカ、フランスのビジネスの違いやお仕事をする上で大切にしていることなども。

「花は冠婚葬祭に寄り添い、文化や宗教にも関わってくるので、多様民族が生活している NY は、クライアントの趣向も幅広く、多様性に富んでいます。仕事をする上では、クラインアントの期待をさらに超えるよう、花で感動してもらえるように、一つ一つの仕事を大切にそれぞれのクライアントにカスタムし、工夫しています。」

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「また、花の流通事情が異なり、NYの花市場はセリなどでなく、仲卸業者がローカルを 含め世界各国の花を取り扱います。業者の数は日本やフランスに比べて少ないですが、NYは国際流通が盛んなので、世界中の花を仕入れることが可能です。(日本産の花や、NYとは真逆の季節にあるオセアニアの花、12 月には、5,6 月シーズンの芍薬やライラックが入荷する)なので、季節を先取りした広告撮影などの仕事で花を使う場合は、 とても便利です。日本でもヨーロッパでも見たことのない花植物、品種に巡り会い、各国の花農家さんとも真摯に向き合えた事はとても良かったです。」

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NY で自然が素晴らしいお気に入りの場所を教えてもらいました。

「セントラルパークの中のConservatory Gardenの奥にある藤棚の階段と、その周りの ガーデンも静かで草花系が自然に植えられていて好きな場所です。  Fort Tryon Parkは、ハドソン川を見下ろしながら季節の花に囲まれた場所がピクニック に最高です。」

ほか、日本の公園も!

「国営ひたち海浜公園のネモフィラの丘。一か月間だけ丘に咲く青いネモフィラの花。丘に登ると一面花で青、空も青、海も青。全て青に包まれ幻想的な風景でした。」

NYはサンクスギビングを迎え、もうすでにホリデーシーズン。永田さんはどのように過ご すのでしょうか。

「ウィンドーディスプレイを見ながらホリデーショッピングしたいところですが、仕事をひと段落して自分のアートワーク活動をすると思います。 残った生花などを押し花にしたり、樹脂で半永久に残せるアートやアクセサリーを作っています。」

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沢山のクライアントを抱える永田さんの空間を、NYのホリデーシーズンに見る事の出来る場所はというと、

「アレキサンダーワン本店のHoliday Flower Installation 。今年のコンセプトは白い花 snowbank をイメージし、希少な白いプリザーブドのアジサイを贅沢に使ったインスタ レーションに。デザインの提案から制作、設営をしました。1/2まで展示する予定です。」

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その他、グランドセントラル駅内のdiptyqueとFrameの店舗フラワーアレンジメント、Gelato piquet pop-up storeのウィンドーデコレーションと花、レストラン SUZUKI のウィンドーディスプレイの花。エディトリアルとして撮影、刊行されたものを掲載したアカウント @erikonagat_fld に公開されているようです。NYで実際の目で見てみたいものばかり。

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その土地土地で季節折々に咲く花が好きだという永田さん。今だと Helleborus(クリスマ スローズ) 。 永田さんが開催するワークショップなどでは、季節感のあるお花にたくさん触れる事が出来るようです。

「季節の花をふんだんに使ったブーケやアレンジメントのレッスンをリクエストベースで不 定期に開催しています。シーズンイベントとして、クリスマスリース、ガーランドのワークショップを先日開催しました。NY のフラワーマーケットの市場案内&資材買い付けのツアーが旅行代理店 (AMNET)さんからの依頼でスタートする予定です。」

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永田さんの、アートの裏側を一緒に垣間見れることが出来るツアーとは、とても貴重で贅沢。

「NYは止まることなく進化し続ける街。 私はまだ目指している段階ですが、ビジネスとクリエィティビティがバランス良く共存でき、 自分自身がやりたい事、発信したい事がある人にとっては居心地の良い場所。でも、各分野でとても競争が激しい街でもある。」

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最後に JETNEWYORK の印象について伺いました。

「服自体に、芯が強いけど柔軟でクールな女性像、まさにニューヨークで生きている女性達のような印象を受けました。でも、どこか抜け間があり、自分のペースでリラックスを忘れないバランス感覚の取れた 服だとも受け魅力を感じます。Instagram を拝見してライフスタイルや NY で働く人々の事なども垣間見れました。 衣食住はもっと楽しいものなんだと気づかせてもらえ、それぞれの自分らしく、スタイルや 個性を引き出してくれるブランドだと思います。」