MAN / EIKO OTANI

MAN / EIKO OTANI

 

大味で自由で刺激的なNY、細やかで平和で落ち着く日本

両方を行き来することで、今の自分はバランスが取れているように感じる

 

 CM・ドラマ・映画・舞台と様々な作品に出演している大谷英子氏。

日本で活躍する中、数年前からプライベートの変化もあり、

現在は彼女にとって、NYが特別な場所になっています。

 

大学生の時に、吉祥寺でスカウトされたのがきっかけで演技の道に進んだ大谷氏に、

当時の心境や、NYでの様子を語って頂きました。

「事務所に入ってからは、最初はスチールを中心にモデルとして活動していましたが、

学業優先でどちらかというとアルバイト感覚でした。

その頃は自分が芝居をするなんて考えられなかったし、

演技審査のあるオーディションには極力行きたくなかったのを覚えています。」

 

俳優を職業として意識し出したのは、ある言葉がきっかけだったとか。

「それは、2007年の資生堂tsubakiのCM撮影の時のことです。

“笑顔一つにしても、シチュエーションや感情を想像するだけで表情は変わってくるんだよ”

そのことがきっかけで、お芝居に興味を持ちました。

そこから、俳優として映像や舞台のお仕事をするように。」

IMG_0813環境が変わったこのNYでの生活の中で、演技で生かせる面はというと、

「違う国で生活することで、今まで当たり前だと思っていたことがそうではないということに、

良いも悪いも含め、いやというほど気付かされます。今までやってきたことは日本の中だけのこと。

それらの経験や習慣をどうやったらここで活かせるのか。

見たり聞いたり感じたりしながら、インプットすることも人生においては、

大事な時期なんじゃないかな、と自分に言い聞かせて、アンテナを張りながら日々暮らしています。」

OLYMPUS DIGITAL CAMERA「NYは自分の状態によって見え方が変わる街だと思います。何かやりたいと思ったらそれに応えてくれる街。

意思を持って行動すれば、色んな人と出会えるし、何かしらのつながりを発見できる。

だからこそ夢や強い意志を持った人達が集まってきます。

もちろん、ただ歩いているだけでも素敵な人やものに出会うことのできる刺激的な街でもあります。」

 

「でも逆に自分が弱っているときは、そのめまぐるしさや強さに打ちのめされることも多々あります。

とりあえず家から外に出るときはくっと背筋を正して、

ちょっと強気な自分を演じる必要のある、NYに住んで約2年になりますが、今の私にとってはそんな街です。」

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環境の変化。やはりNYでの一番の思い出は、結婚式のようで、

日本から大切な家族や友人が集まり、幸せな時間を過ごすことが出来たそう。

「式場探しから始まり、ドレスのオーダーやDJ探しなどなど、

準備は言葉の壁もあって本当に大変でしたが、今思えば良い経験です。

家の近くの教会で式をあげてから、GW Bridgeの見えるHudson river沿いのレストランに移動して、

夜中まで踊って泣いて笑っての素敵なパーティーでした。

まさかのハリケーン直撃でしたがそれもまた良い思い出。」

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NYでは、定番のお気に入りのスタイルで過ごしているそうです。

「パプリックスペースが多いので、ランチやディナーをお弁当箱に詰めて、ピクニックをするのがお気に入りです。

特に夏は、夜8時頃まで日が沈まないので、Central Parkや Hudson river沿いの芝生で、

涼しくなった夕方頃から日没でがおすすめ。

意外な事に、NYの芝生には蛍がたくさんいるのでそれを見るのも楽しみの一つです。」

IMG_0825以前、彼女のエッセイを拝見したところ、ボランティア活動をされていた姿に興味を持ちました。

NYはボランティア活動が盛んで、またユニークな活動も多い印象です。

特にThanks givingの時期は、感謝の気持ちを行動で示そう、みんなで分け合おうというムードが強まるそうです。

「私がお手伝いしたのは寄付で集まったたくさんの食料を、教会に集まった人たちに配るボランティアでした。

各家庭の人数によってポイント制になっていて、そのポイントカードを食品と交換するというシステムです。

ボランティアがお店の人役になって、普通に買い物に来る感覚で集まってもらえるようにと配慮されていたのが印象的でした。

このボランティアは毎週末行われているので、常連さん達との会話も和気あいあい。」

IMG_0829今後NYでやってみたい事や、挑戦してみたい事を伺ったところ、

「今年の夏こそはChelsea Piersでやっている空中ブランコのクラスに挑戦してみたい。」

と意外な答えが!

「NYには様々なアクティビティがあります。

Hudson riverでカヌー体験、クラブのようなムードの中ひたすら自転車を漕ぐスピンクラス、

ワインを持ち込んでのペイントクラスなどなど、どれもユニークでオススメしたいものばかり。

これからも今まで体験したことのない新しいことにどんどん挑戦していきたいです。」

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2016年から2017年のホリデーシーズンは家族と共に時間を費やした、とても素敵な旅の様子も伺う事が出来ました。

「家族と初のクルーズ旅にバハマへ行ってきました。

NYの港からの出発だったので、完全防寒のスタイル。

でも、バハマに到着すると真夏の日差し。

なんだか浦島太郎の気分でした。」

 

「船の中には、カジノはもちろん、バーもレスランもたくさんあるし、

毎日いろんなイベントがいっぱいで退屈しません。

船の中の時間が長いので、家族との時間がたっぷりのんびり過ごせました。」

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年末にも少し日本に帰っていたようです。

そして、帰国中は改めて日本の素晴らしさにも感動したようです。

「日本食を楽しみながら、家族や会いたい人たちと思い切り日本語でしゃべります。

NYでインプットしてきたものを母国語で思う存分アウトプットすることで、

いっぱいになっていた容量がリセットされるのを感じます。」

 

「やっぱり日本の空港にたどり着くとひとまずホッとします。

どこもきちんとオーガナイズされていて綺麗で暮らしやすい。そして美味しい。

チップはなくても当たり前に提供されるおもてなしの心。

大味で自由で刺激的なNYと、細やかで平和で落ち着く日本。

日本とNYを行き来することで今の自分はバランスが取れているように感じます。」

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